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  2018年7月2日(月)、PTA成人教育委員会主催の第2回家庭教育講座「校長先生と子育て座談会」を行いました。
  最初に参加者13名の自己紹介、そして本校校長中西憲子先生から自己紹介をいただきました。教員生活33年、最初は中学校で家庭科を教えていたそうです。その後小学校教諭、教育委員会を経て、今年度より上丸子小学校の校長に着任されています。家族構成は、ご主人と社会人3年目になる娘さんの3人家族で、全員が教員をされているそうです。
  自己紹介の後は、和やかな雰囲気の中、子育てに関して意見を交わしました。本校PTAの家庭教育講座としては座談会形式は新しい試みでしたが、非常に有意義な時間となり、90分があっという間に感じられました。参加者から参考になる経験談や校長先生から学校の取り組みを紹介していただくことができました。
  以下、テーマになった内容をご紹介します。

 

テーマ「父親と母親の子育てに対する役割について」/1年生男子の母
  母親としては見せたくないテレビ番組がありますが、父親は成長過程として見せてもよいと意見が分かれます。また、友達と問題があった際に、母親としては話し合いで解決するべきだと思いますが、父親はケンカしてでも戦ってくるべきとの考えの違いがあります。両親の意見が異なることで、余計悩ましていないか心配です。

・テレビ番組に関しては、暴力や裸でなければ許容範囲だと思います。両親の意見が異なっていても、子ども自身が選択していくのではないでしょうか。
・子どものタイプにもよるので、その子どもに合っている方法を取るのがいいと思います。
・両親には役割分担があり、意見が違うことも当然あります。子どもはいろいろな意見や感情があることを学んでいる最中なので、父親と母親も悩んだり考えたりすることが大切です(校長先生)。

 

テーマ「放課後の過ごし方について」/2年生男子の母
  遊ぶ場所が少ないため、子どもたちがのびのびと放課後を過ごすにはどうしたらよいでしょうか。

・近隣は公園も少ないため、マンションのロビーで遊ぶか、校区外の公園に行って遊んでいます。
・学校の校庭で遊んでいると、他の学年とのトラブルになる時があります。そういった場合は先生に相談し、解決するよう言っています。
・プレハブ生活が続いたので、子どもたちを外に出そうという取り組みをしており、休み時間が充実するよう働きかけをしています(校長先生)。
・最近では、近隣のアパートの階段で走り回っている児童がいると学校に連絡がありました。近隣からそういった連絡があった場合には、その都度確認しに行って謝っています(校長先生)。

 

テーマ「ゲームを与えるタイミングについて」/1年生男子の母
  公園で集まってゲームをしている子どもたちをよく見かけます。いずれは与えなくてはいけない時期がくるのだと思いますが、タイミングはいつ頃でしょうか。

・ゲームは与えておらず、興味を持たせないようにしています。
・しばらく与えないようにしていたのですが、友達の仲間に入れず泣いてしまったので、時間を守ることを約束させて3年生頃に与えました。
・2年生頃に与えましたが、今はスマホと連動していて時間を制御できる機能のあるゲーム機もあるので利用しています。

 

テーマ「中学受験について」/2年生男子の母
  受験する子どもが多い学校なので、勉強や心のケアをどうしていったらよいでしょうか。

・現在受験を終えた中学1年生の子どもがいますが、噂で半分くらいは私立中学に行くと聞いていました。実際はどうなのでしょうか。
・交通の便がいいので、以前から半分くらいは私立中学に行っているという話を聞きました。中原中学校もとても良く、落ち着いている学校です(校長先生)。
・6年生になると受験でイライラする子どもが増えると聞いていますが、最近は5年生でも増えているそうで、息切れする時期が早期化しているのではないでしょうか。
・こんなに勉強するんだな、こんな生活になるんだなということを親がわかってあげるといいと思います(校長先生)。
・塾の勉強と学校の勉強は目的が違います。また、学校はホッとできる場所にしたいと思っています。高学年の教員は受験をする子どもがいることを繊細に気にしていて、学校生活が楽しめるようにしています(校長先生)。

 

テーマ「学級崩壊時の対応について」/1年生男子の母
  ギャングエイジの頃に起きうる、学級崩壊時の対応について、お考えを聞きたいです。

・起きたら対処するのではなく、起きないようにしています。今日も学校が楽しい、明日も学校に行きたいと子どもたちが思えるようにしていきたいです。児童支援コーディネーターが校内を巡回したり、交換授業をしたりしています(校長先生)。
・子どもが4年生の時、授業参観でやんちゃな子どもたちが授業には関係ないことを言っており、先生が注意しても止まらないことがありました。子どもがその状態がとても嫌と感じていたので、自分で自分の居場所を探すこと、でも本当に嫌だったら言ってきてと伝えました。社会に出てもこういったことに出会うことはあるので、どうしたらいいか自分で考えることが大切だと教えています。
・なにか気になったことがあったら、すぐに言ってください。特に月曜日の欠席は気にしていて、いつも保健室に確認に行きます。そして、その児童が次の日登校しているか、元気な姿を確認しに行っています(校長先生)。

 

テーマ「やる気スイッチの見つけ方」/2年生男子の母
  やる気スイッチがいつも変わるので、見つけるコツを教えていただきたいです。

・男の子は小学校の後半で伸びるよと言われてきたが伸びませんでした。中学に入って子どもなりに目標ができたり、一緒に頑張れる人ができて、変わってきています。
・教員から「お手伝いをしてありがとうと褒めると、褒められたくてお手伝いをするようになってしまうので、誰かのためにお手伝いしたその行動を褒めるようにしています」という話がありました。〇〇してありがとうは大人のものさしで、子どものものさしで考えると“褒める”より“認める”、行動したことの方向性を認めてあげることが大切なのだと思います(校長先生)。

 

<座談会の様子>

 


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